バグパイパー

今日はスコットランドの伝統楽器、バグパイプを演奏するバグパイパーについて書きたいと思います。

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エディンバラを歩いていると、いたるところでスコットランドの伝統衣装に身を包んだ、バグパイパーをよく見かけます。

スコットランドの伝統衣装というのはざっくりと説明すると、上はベストとブレザージャケットで、下はキルトというスカートのようにも見えるプリーツの入ったチェックの腰布、そしてそれを風でめくれないように抑える小さなバッグ、ハイソックス、正式には下着はつけない、、、というもので一度見るとなかなか忘れられない衣装です。

こう書いてみると、下着のところ以外は日本の女子高生っぽいですね。

そして、大変な肺活量と技術を要するバグパイプを演奏するのにはかなりのトレーニングをしないといけないのだそうです。

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オックスフォードではまだ一度も見かけたことがないのですが、ロンドンでは散策しているとたまにバグパイパーのパフォーマンスを見かけることもあります。

でも、こんなパフォーマンスをするバグパイパーはロンドンでは一度も見たことがなく、スコットランドでもこの時たった一度だけでした。

それは、、、


(Source: Ayako)

な、な、なんと炎を吹いています!

気持ちよく晴れた日にエディンバラの街を散策していたら、とても伝統的なScot the Braveを演奏するバグパイプの音が聞こえたので、ふんふんリズムに合わせながら近くを通りかかった時にふと顔を上げたら炎を吹いていたので、、、びっくりして思わず立ち止まってしまいました。

8月のエディンバラはとても寒いだけでなく風もとても強いので炎がおじさんに当たっているのでは、、、というほどすれすれ近づいたりするのですが、そんなことはお構いなくおじさんは余裕の表情で演奏を続けていました。

演奏の切れ目にチップをはずんで、『写真をブログにのせてもいい?』と聞いたらにっこりと『Definitely!』と言ってくれました。

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そしてそしてもう一つ、バグパイパーといえば、今回の滞在ですっかりハマってしまったバンドがあります。

それは、The Spinning Blowfishというちょっと変わった名前のバンドなのですが、バグパイパーとエレキギリストーとドラマーからなるとてもロックでファンキーなバンドです。

テレビやスコットランド最大のお祭りのフリンジにも出演していたかなり実力派のバンドなのですが、今はキャンペーン中で晴れた日の午後はエディンバラの中心のThe Moundという場所で無料の路上パフォーマンスをしているのだそうです。

たまたま私のエディンバラ滞在中に何度か遭遇して、他の観光客と同様にすっかりファンになってしまいました。

彼らの人気は他の路上パフォーマーとは一線を画していて、いつもいつもありえないほどの人だかりでものすごくとても盛り上がっていました。

定番のScot the Braveやフレンチカンカン、テトリス(!?)などなど誰でも聞いたことのある伝統曲をポップでロックンロールなアレンジで演奏しながら跳ねたり回ったり踊ってしまったりするパフォーマンスがなんともいえず楽しいバンドです。

演奏の合間のトークなどもあって、無料のパフォーマンスなのにまるでライブに参加しているようです。

メンバーもみんなとてもフレンドリーで、私もチップを置きにいったらにっこり笑って『thank you!』と、握手をしてもらえました。


(Source: Ayako)

https://m.facebook.com/thespinningblowfish/?locale2=ja_JP

とにかく、カルト的に人気なバンドでした。

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エディンバラにはハリーポッターから(なんというか色々な意味で、、、)悲惨な歴史、連続殺人に人食いに墓荒らし、優雅な宮廷文化にアート作品、伝統的なハギスやウィスキーなどなど色々な要素があってなにもかもがとても興味深いのですが、やっぱりバグパイパーの存在も外せません。

いつもいつも音色が聞こえるたびにわくわくして楽しませていただきました。

バグパイプはおみやげ屋さんにも売っていたのですが、私にはちょっと難しそうだったので、、、見た目だけ楽しんでそっとケースに戻してきました。

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Have a lovely day 🙂
Ayako

アーサー王の玉座

今日はエディンバラのホリールード宮殿の敷地にそびえ立つ丘、アーサー王の玉座(Arthur’s Seat)について書きたいと思います。

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アーサー王と円卓の騎士たちの伝説にちなんで名付けられたのだそうです。

エディンバラ城のCastle Rockやカールトンヒルと同じく、もともとは活火山で噴火や氷河期を経て今の形に落ち着いたのだそうです。

以前ホリールード宮殿を訪れた時に勢いに任せて登った丘なのですが、制覇したつもりでいたら私が登ったのは頂上の方ではありませんでした。

それに気がついたのは、ゲストハウスで仲良くなったイタリア人の女の子、パオラちゃんと話していて話が少し噛み合わなかったからです。

私が『足元の石がゴツゴツしてて痛いよね!』と言うとパオラちゃんが『???』で、パオラちゃんが『途中にあった教会の遺跡とか湖がすごくきれいだったよね!』と言うと私が『???』という感じです。

2人でグーグルマップで調べて、①ルートが1つでないことと、②私が登ったのはラディカルロードという昔過激派を雇って作らせた歩きにくいルートで、③パオラちゃんが登ったのはメインの正当な道で山頂に行くためのルートということでした。

それでは、、、ということで、気持ちよく晴れた日に2人で一緒に週末のマーケットめぐりとランチをを楽しんでから『2時間後にまた会おうね!』と言って私は山頂ルートを、パオラちゃんは家族へのおみやげを買いに街に出かけてきました。

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とりあえず、教えてもらった教会の遺跡までは一箇所だけロッククライミングのように(!)岩を登る場所があって擦り傷を作ってしまいましたが、他は私のように登山には向かないワンピースでも(※でも、できればパンツスタイルの方が絶対に絶対にオススメです!)のんびりと登れる程度の歩きやすい道でした。

エディンバラ城のようには人で混み合っていないので、すぐ下にある美しい湖と教会の素敵な景色をゆっくりと満喫できました。


(Source: Ayako)

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十分に休憩もしたので、今度は頂上へ、、、!と意気揚々とまた登り始めたのは良かったのですが、、、

私はへなちょこなので、、、もちろん途中であきらめました。

でも、この丘には頂上(というよりも単にとんがっている場所ですが)がいくつかあってそのうちの1つから本当の頂上を眺めました。

なので、実質的には似たような感じですよね、、、!


(Source: Ayako)

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でも2時間後に再開したパオラちゃんには正直に言おうか少しだけ悩みました。

目を輝かせながら『どうだった?』と美少女オーラ全開で聞いてくれたからです。

とりあえずすごく感動したこと、岩を這い上って教会のところまでは行ったことはすらすらと話して感謝の気持ちを言ったところで、うつむき気味に、、、『Errr… you know, I didn’t actually manage to climb up to the summit…』と切り出すと、まさかの『Me too!』でした。

拍子抜けして2人で笑ってしまいました。

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今までもゲストハウスに泊まっていて他のゲストと仲良くなることはあったのですが、一週間も朝ごはんに待ち合わせをしたり一緒に観光したりしたのは今回が初めてでした。

仲良くなると別れが辛くなってしまうのですが、別れた今でも連絡を取り合っています。

とても楽しい時間をくれたこの出会いには感謝の気持ちでいっぱいです。

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Have a lovely day :)Ayako

ハギス

今日はスコットランドの伝統料理、ハギスについて書きたいと思います。

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ハギスというのは、羊の心臓、肺、肝臓を細かく刻んだものをオーツという穀物に混ぜ込み、スパイスを加えたものを羊の胃袋にぎゅっと詰め込んだスコットランドの伝統料理です。

スコットランドの人と話していたら、『普通のソーセージの方がなにが入っているかわかったものじゃないじゃないか?少なくともハギスは中身がはっきりしているだろ?』とのことでしたが、、、

このなかなか強烈な伝統料理、ハギスは私から見るとなんとも食欲をそそらない灰色をしています。

スコットランドでも好きな人と嫌いな人で激しく別れる、ということなので日本でいう納豆のような存在かと思います。

もともとは王侯貴族、裕福な商人などが羊のおいしいお肉の部分を全てをもっていってしまった後に残った部分をかき集めて羊の胃袋に詰め込んで貧しい人たちの栄養補給にあてていたことがハギスの発祥なのだそうです。

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ロンドンのうなぎゼリーもですが、もちろんこういった歴史背景は理解できるのです。

が、、、なぜ未だにそれを頑なに遵守しているのか?

謎です、、、

でも、実は私はイギリスのそういうよくわからないところがとても好きです。

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でもでも、好きなのと冒険心は別の話で、私はスコットランドにいるからといってハギスを試すつもりはありませんでした。

そう、パオラちゃんに出会うまでは、、、

パオラちゃんというのは、ゲストハウスでとても仲良くなったとてもかわいいイタリア人の女の子です。

一緒に街を散策していたら、ある時ハギスの話で盛り上がりました。

最初は『あれはないよね〜』という感じで始まったのですが、だんだん『でもちょっと気になるかも〜』になり、最終的に『一回くらい一緒に試してみようか〜』になりました。

それなので、その場のノリといいますか勢いに乗って2人でハギスの評判のいいレストランに行ってみました。

彼女は正統派で(チャレンジャー!)普通のハギスのミニセットを、私は怖げずいてベジタリアンハギスという味付けとつなぎのオーツのみが同じでえぐい部分が野菜のバージョンなものをチョイスしました。


(Source: Ayako)

なぜ、盛り付けが違うのかは謎ですが、、、奥の3つに分けて盛り分けられたものの方がハギスの一般的なイメージかと思います。

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結果としては、正統派の方も野菜の方も普通に食べられる味なのですが(私も一口だけもらいました!)、スパイスが効きすぎているのと食感がねっとりしていて口の中で絡みつくような感じなので、ものすごく喉が乾きます。

ミニといいつつも、見た目よりも食べ応えがあるのでお腹もパンパンです。

他では食べたことのない不思議な味で、私たちは『Scottish Experience!!』と言って笑っていました。

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私は特に食に関して臆病で、1人だったらこういうチャレンジはまずしないので、このハギスを通したスコットランド体験ができたのはパオラちゃんのおかげです。

と伝えてみたら、パオラちゃんも『私だってしないよ!』と笑っていました。

旅は道連れ、何かと自由で気楽な一人旅ですが、誰かと一緒だからこそ楽しめることもありますね。

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そして、、、

この伝統料理、ハギスはおみやげ屋さんにも普通に売られています。


(Source: Ayako)

なんだかかわいいパッケージなので、ハギスを知らなくて急いでいたらクッキーと勘違いして買ってしまいそうです。

(もっと中身を警告をした方が良いのではないでしょうか??)

妹に『ハギス試したい?』とラインで聞いてみたら全力で拒否されてしまったので、今回は(も)素通りしてきました。

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Have a lovely day :)Ayako

エディンバラのハリーポッタースポット

今日は先日参加したPotter Trailというウォーキングツアーで聞いてきた、エディンバラのハリーポッタースポットについて書きたいと思います。

魔法使いの格好をしたガイドさんに連れられて、楽しく参加してきました。

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①グレイフライヤーズ・カークヤード

恐ろしい心霊スポットだったり、忠犬ボビーの心温まる物語の舞台だったりするこの教会墓地ですが、J.K.ローリングはよくここを散歩していて、墓石に刻まれた名前をキャラクターの名前にあてたと言われています。

– ウィリアム・マグゴナガル

これはもちろんマクゴナガル先生ですね。でも、このウィリアムという人はマグゴナガル先生のイメージからはずいぶん違う人だったようです。というのは、この人は『イギリス史上最低の詩人』という不名誉な称号をもっているからです。彼の詩はテーマも内容も詩としての体裁も何もかもが最低だったのだそうで、でもでも、あまりにも最低だからこそJ.K.ローリングを含め彼のファンもとても多いのだそうです。現代のコメディアンの先駆けともいえる存在だったようで国民的に愛されているこの詩人が、厳格だけれども愛情深いマクゴナガル先生になったというのはとても興味深いですね。


(Source: Ayako)

– トム・リドル

これはハリーの宿敵、ヴォルデモート卿の本名ですね。スペルが違うのはご愛嬌だそうです。


(Source: Ayako)

– エリザベス・ムーディー

なかなか強烈な外見のマッド・アイ・ムーディーですね。女性の苗字だったというのがおもしろいですね。


(Source: Ayako)

墓跡の名前をキャラクターにあててしまう、、、なんともスプーキーでイギリスっぽい感性だな、と思いました。

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②ジョージ・ヘリオット・スクール

ここは現在ではとても学費の高い私立の学校なのですが、、、設立当初はお金も身寄りもない孤児に教育の機会を与えるために建設されたそうです。

ハリーポッターに出てくる世界で一番有名な孤児といえば、、、もちろんハリーですね!

ホグワーツ魔法学校のモデルとなった建物は実はたくさんあるらしいのですが、グレイフライヤーズ・カークヤードの敷地からも見えるこの学校がエディンバラ城と同じくらいの比重でホグワーツの元を形成しているようです。

ゲート越しだったのと子供を写したらイギリスの法に触れるということなので、写真がイマイチなのですが、、、

(Source: Ayako)

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③エディンバラ城

死火山の断崖絶壁の上にそびえ立つとても迫力のあるお城です。

ガイドさんも『Need I say more?』とウィンクしていました。


(Source: Ayako)

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④ビクトリア・ストリート

カラフルでカーブの美しいこの通りは、なんとあのダイアゴン横丁のモデルになったとされています。

ですので、レストランやカフェと並んで、ダイアゴンの名前のついたハリーポッターショップなんかもありました。

ロンのお兄ちゃんたちのいたずらショップのようなジョークショップやお菓子屋さんなどもあるのですが、お菓子屋さんのオーナーはハリーポッターがあまり好きではないのでハリーポッターに関する質問しすぎるとイライラしてしまうので要注意だそうです。


(Source: Ayako)

⑤Potterrow

エディンバラの国立博物館の裏あたりの地名です。


(Source: Ayako)

ガイドさんが『So obvious, isn’t it?』とやはりウィンクをしていました。

J.K.ローリングはこの辺りをよく散歩していたのだそうです。

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多国籍な参加者と一緒にハリーポッターの世界的な人気が改めて感じられるとても楽しいマジカルなツアーでした。

あ、そうそう、ゲストハウスで仲良くなったイタリア人の女の子から教えてもらったのですが、エディンバラの市庁舎の前の床にはこんなものもあります。


(Source: Ayako)

やっぱりJ.K.ローリングはエディンバラの誇りなのですね。

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Have a lovely day :)Ayako

“ハリーポッターの生まれた場所”

今日はスコットランドの首都エディンバラにある通称 “ハリーポッターの生まれた場所”、エレファントハウス(the elephant house)というカフェついて書きたいと思います。

私にとって、いつか絶対に訪れてみたいなと思っていた場所の1つです。

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当時シングルマザーで、生活保護を受け、さらにはうつ病の診断を受けていたというJ.K.ローリングが一杯のコーヒーだけで長時間居座ってハリーポッターの一作目を書きあげたことで有名なカフェです。

そもそも、このカフェに限らずとても歴史的で不思議な雰囲気に包まれたエディンバラですが、名前の通りいたるところにゾウのあるこのカフェもかなり独特な雰囲気があり、やはりハリーポッターはロンドンでも東京でもなくエディンバラで生まれるべくして生まれたんだな、と妙に納得してしまいました。

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カフェの入口にも “Birthplace of Harry Potter”と書かれていて、


(Source: Ayako)

中に入るとJ.K.ローリングの写真や訪れたファンからのイラストなどの展示もあり、とても気分が盛り上がります。


(Source: Ayako)


(Source: Ayako)


(Source: Ayako)

(※が、、、後ほどPotter Trailというウォーキングツアーに参加した時に聞いたところによると、実はハリーポッターの一作目の大部分を執筆したのはニコルソンズカフェという今は別のお店になった別のカフェなので、ここで書きあげたというとかなりの語弊があるようです、、、それなのでエレファントハウスカフェではそのことが法に触れないようにあえての『 “” 』付きなのだそうです、、、!でも、もちろんここでも書いていたというのは本当だそうです!!)

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カフェの席待ちのとても長い列に並んでいる間にカウンター席が空いて勧められたのですが、、、『Errrrrrrr… can I wait for a table with a view?』と駄々をこねて、窓際の席を確保して座ってきました。

というのは、、、なんとこのカフェの窓からはあのホグワーツ城のモデルになったとされるエディンバラ城がきれいに見えるのと、J.K.ローリングも窓際の席を好で座っていた、という情報を聞いていたからです。

せっかくものすごく並んだのだから、カウンターではなく特別な席に座ってみたかったのです。

待っている人がたくさんいたので、コーヒーを一杯だけ頼んであまり長居はしなかったのですが、このカフェでは一度座るととてものんびり過ごすことができます。


(Source: Ayako)

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ちなみに、、、

ちょっと写真を撮るのはどうかな?と思ったので撮らなかったのですが、ここのお手洗いにはハリーポッターのファンによるメッセージがものすごくたくさんびっしりと残されていました。

お店の人も容認しているので、世界中からファンがペンを持って訪れるのだそうです。

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ちなみにちなみに、、、

実はハリーポッターの最終章が書かれたバルモラルホテルもエディンバラにあります。

五つ星のホテルとてもすてきなホテルで、今のオーナーは俳優のショーンコネリーなのだとか。

J.K.ローリーングが泊まったスイートルームはJ.K. Rowling Suiteという名前が付けられていて一泊1000ポンドで泊まれるとのことです。

、、、私にはちょっと無理そうですが、、、

お金に余裕がある方はぜひ!


(Source: Ayako)

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Have a lovely day :)Ayako

ロイヤル・ヨット・ブリタニア号

今日は1953年から1993年までエリザベス女王をはじめとする王室に愛されて使われていた船、ロイヤル・ヨット・ブリタニア号(Royal Yacht Britannia)について書きたいと思います。

現在はその役目を終えてエディンバラにあるリース港に停泊していて、人気の観光スポットになっています。

昔BSの番組でこの船を見た時に、いつか生で見れたらいいな、、、と思っていたのですが、思いがけないタイミングで叶いました。

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アクセスとしては、テレンス=コンラン卿がデザインを手がけた大きなショッピングセンター、オーシャンターミナルのsecond floor(イギリスではground floorから数えるので、実際には3階です)が入り口になります。

ここでの見学はビジターセンターから始まります。

ビジターセンターでは王室の記念写真、記念品、軍楽隊、船の歴史などをパネルと展示でさらっと学びます。

一通りの概要を頭に入れたところで船へ乗り込むのですが、ここでとても便利な観光アイテム、オーディオガイドが渡されます。

日本語も対応しているということなので、ここは下手にチャレンジなどせずに日本語にしてもらいました。

順路に沿って船の中をどんどん進んでいくのですが、王室のものとはいえやはりこれはヨット、、、Floating Palace(浮かぶ宮殿)などというニックネームもあるほど豪華ではあるのですが、割と小さいスペースにものすごい人が集まっていたので、全体的に混み合って詰まり気味でした。

それでも、オーディオガイドのおかげで、みんなで同じ場所にある文字を読む必要がないので、流れは割とスムーズです。

見所としては、女王をはじめとする王室の贅沢に優雅な執務室やベッドルーム、応接室、上級船員たちの機能的で優雅な作業と生活の場から下級の船員たちの小さくていかにも大変そうな作業と生活の場、こだわりがいっぱいの洗濯ルーム、まるで展示用としか思えないほどに磨き上げられた実際に使われていた嘘のようなエンジンルームなどなど、たくさんありました。

豪華な空間から質素で機能的なものまでさまざまな用途で設計された空間が1つの船の中に共存しているのは、見ていてとても興味深かったです。

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そして、せっかく乗船したのだから、この王室のヨットのティールームでお茶をすることも楽しみの1つでした。

でも、割と他の観光客たちは時間がないのかお金の節約なのかティールームはスルーしていました、、、

でもでも、こんな機会はなかなかないのだから少しくらい高くついても、、、と少し覚悟を決めてカフェに踏み込みメニューを見たら、スコーンとロイヤルブレンドの紅茶がお手軽価格でした。

(街の中で売っているテイクアウェイのホットドッグが6ポンドなのに対して、ゆっくり北海を見下ろせる船のトップで落ち着けて7ポンドです!)


(Source: Ayako)

やはりスコーンはどことなく上品な味でしたがボリュームはあるので、この日はこれをもってランチとしました。

船も十分観光できて、さらには一瞬だけロイヤルファミリーのような気分が味わえてとても贅沢な時間を過ごせました。

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ただ1つだけやり残しがあります。

それは、ヨット全体の写真がうまく撮れなかったことです、、、残念です。

苦し紛れにヨットの一部と展示のパネルを写真に撮ってきました、、、


(Source: Ayako)


(Source: Ayako)


(Source: Ayako)

このやり残しはいつかまた訪れるための言い訳にしたいと思います。

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Ayako

ホリールードハウス宮殿

今日はエリザベス女王のスコットランドの御用邸、ホリールードハウス宮殿(The Palace of Holyroodhouse)について書きたいと思います。

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16世紀にエリザベス一世にに反逆罪の疑いをかけられ処刑されてしまった悲劇のスコットランド女王、メアリーが過ごしたお城としても有名です。

私はずっと昔に西洋史を専攻していたこともあって、いつかは訪れてみたいな、と思っていた宮殿です。

このホリールード宮殿の敷地はかなり巨大で、エディンバラ全体が見下ろせるアーサー王の玉座(Arthur’s Sheet)という丘までも含んでいます。

歴史的なこの宮殿ですが、もちろん今でも現役で使用されていて、王室のスコットランドでの住居として、ガーデンパーティーなどの数々の王室行事、ショーン=コネリー(エディンバラのツアーではどれもとにかくショーン=コネリー推しが半端なかったです!)を含むスコットランド人の偉業をたたえる叙勲式などの会場として使用されています。

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私は48時間乗り放題の観光バスとセットになったチケットを購入して行ってきました。

お城の見学はオーディオガイドの機械が渡されて各々のペースで見て回るスタイルです。

見学できるのはお城自体と今は遺跡になっている聖堂と広大なガーデンです。

今回はちゃんと理解したいと思ったので、無謀なチャレンジはせずに日本語のオーディオガイドをお願いしました。

(、、、大正解でした!)

お城の内部は全面的に撮影が禁止されているのですが、正面はこのような感じです。


(Source: Ayako)

近づいてみると、後から追加されたという右側の塔と比べて、左の塔は古くてボロボロでした。

中に入ると、内装が最初は控えめな感じなのですが、奥に進むにつれてどんどん豪華になっていきます。

これは一般的な王室の住居のスタイルのようで、大切なゲストほど奥へと招き入れ、その過程で徐々に感動させる狙いがあるようです。

感動のピークは国賓級のゲストのみ入室が許されたという王様のベッドルームなのですが、王様級だとこんなところで寝るんだ、、、と感心していたところで、これはあくまでもポーズで実際の王様はもっと質素なベッドで寝ている、と解説が入りました。

注目していたメアリー女王の部屋やコレクションなども見れてとても満足のツアー内容でした。

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お城の見学が終わり外に出ると、プロテスタントにより今は廃墟になってしまったカトリック教会の聖堂跡があります。

破壊された当時はただただ放置されていたらしいのですが、皮肉にも屋根が抜け落ちてから独特な美しさが出たため大切にされ始めたのだそうです。


(Source: Ayako)

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そしてそして、、、丘です!


(Source: Ayako)


(Source: Ayako)

この丘はなんといいますか、、、巨大すぎるのです。

かなり怖げづいたのですが、、、行きは『パノラマビュー、パノラマビュー、パノラマビュー』、帰りは『アイス、アイス、アイス(丘の麓にアイスの車が止まっていたのです!)』と自分に言い聞かせ鼓舞して登って降りてきました!

とてもゴツゴツした歩道を山用でもないスニーカーで登り降りしたら、足が痛くガクガクしてしまいました。

でも、そんな甲斐があってか上からの景色はやはり最高でした。


(Source: Ayako)

ちょっと写真にするとわかりにくくて残念なのですが、左端にはエディンバラ城、右端には北海が望めます。

この光景には本当に感動してしばらくただただ佇ずんでしまいました。

また、ホリールードハウス宮殿自体も見下ろせて、改めてその美しさを感じてきました。

(なんと右手には前日の潮が引いている時に歩いて訪れた島も思いがけず見えました!)


(Source: Ayako)

だいぶ疲れてしまいましたが、ホリールード宮殿をこれでもかと満喫することができました。

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Have a lovely day 🙂
Ayako

エディンバラのミリタリーパレード

今日はエディンバラのミリタリーパレード、The Royal Edinburgh Military Tattooについて書きたいと思います。

Tattooといえば刺青(⁉︎)と、最初はびっくりしたのですが、ここでのTattooというのは軍隊の帰営ラッパのことなのだそうです。

たまたまエディンバラに到着した翌日がミリタリーパレードの最終日だったので、ダメ元でチケット売り場に駆け込んだら(かなり予算オーバーしてしまいましたが、、、)チケットを手に入れることができました。

とても人気のあるミリタリーパレードなので、本当にラッキーでした。

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このミリタリーパレードは1950年以来伝統的に毎年開催されているイベントだそうで、私も日本にいる時にテレビでちらっと見たのを覚えています。

会場はなんとエディンバラ城です!

8月後半のこの日のエディンバラはとても寒かったのですが、生で見るこのパレードはものすごい迫力で常に興奮のしっぱなしでした。

本当は動画の方が良いのですが、私のブログプランでは動画の添付できないので、代わりに写真で様子をお伝えしようと思います。

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まずはスコットランドならではのバグパイパー部隊です。


(Source: Ayako)


(Source: Ayako)

始まってすぐにこの伝統衣装に身を包んだバグパイパーたちの演奏がエディンバラ城に響き渡り、いきなり会場を盛り上げます。

私はこんなに大勢によるバグパイプの演奏を聞いたことはなかったので、その迫力にとても感動しました。

また、お客さんサイドには(主に男の人で)スコットランドの伝統衣装の、下はタータンチェックのプリーツスカートにハイソックス、革靴で上はブレザースタイル(あれ、、、これって女子高生と同じ、、、!?)をまとった人たちがたくさんいて、会場を一層盛り上げていました。

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このミリタリーパレードはスコットランドだけではなく、他の国からも集っていて、、、

インドや、


(Source: Ayako)

フランスや、


(Source: Ayako)

ノルウェーのバイキングや、


(Source: Ayako)

アメリカ、


(Source: Ayako)

そしてそして、今回初めてとのことですが日本の自衛隊も参加していました!


(Source: Ayako)

ジブリのもののけ姫のテーマや着物のソプラノ女性やサムライに太鼓に、と他の国に比べて日本らしい静謐な雰囲気を出しながら会場を盛り上げていました。

所々で華やかな女性ダンサーたちも会場に花を添えます。


(Source: Ayako)

他にも荒々しく民兵と憲兵の争いを再現していたり(民兵の勝利)、


(Source: Ayako)

王室のヘリコプターの75周年を祝ったり、


(Source: Ayako)

なんだか1時間半とは思えない充実の内容でした!

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フィナーレはパレードに参加した部隊全てが一堂に集い、イギリス国家とスコットランドの愛国歌の蛍の光を観客とともに合唱して花火でした。


(Source: Ayako)

途中からとても寒くなって体は芯から冷えてしまったのですが、たまに呼吸をするのを忘れるくらい夢中に観覧していて、隣に座っていたスコットランド人のおじさんに何度も笑われてしまいました。

チケットが取れて本当によかったです。

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Have a lovely day :)Ayako

エディンバラの歩いて渡れる島

今日はエディンバラの歩いて渡れる島、クラモンド島について書きたいと思います。

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空港で一晩を過ごし(なぜか今までにもそういうことが一度ありましたが、個人的にはもう二度としたくないです、、、!)朝一番のバスでゲストハウスに到着して荷物を置かせてもらったものの、部屋のチェックインは午後2時からだったのでそれまでは落ち着ける場所がありませんでした。

疲れていたのでカフェでのんびりしてようかな、、、と思ったのですが、ゲストハウスのオーナーさんがとても熱心に『せっかく1日乗り放題のバスチケットを持っているのだから、どこか遠くに行かないともったいない!』と、強く勧めてくれたのがこの島です。

この日は夜にエディンバラ城でミリタリーショーを見る予定だったので、最初はうなずきつつも『今回は見送らせてもらおうかな、、、』と思ったのですが、せっかく勧めてくれたので、とにかく行ってみることにしました。

結果としては、街の方と比べたらあまり混み合っていないとてもきれいな島とビーチでリラックスすることができたので、とても満足しています。

この島は潮が満ちている時は完全に島なのですが、潮が引くと歩道が現れます。

この島自体には特にこれというものは何もないのですが、コーンウォールで私のお気に入りのイギリス版モン・サン・ミシェル、ペンザンスのセント・ミカエルズ・マウントを思い起こさせました。

潮が引いている時間を見計らって島を訪れたら、天気も良く水面に空の青色がキラキラと反射されていて気分は(行ったことはないのですが、、、)南アメリカのウユニ塩湖でした。


(Source: Ayako)

思っていたよりも長い歩道を、感動しつつも疲れた体を鞭打って歩いていると、島がどんどん近づいできてアドレナリンが出ているのを感じました。


(Source: Ayako)

やっぱり内陸の埼玉出身なためなのか、海とかビーチとか島にはとにかく盛り上がります。

島に上陸すると、聞いていた通りに大自然以外には何にもなかったのですが、とても爽やかで気持ちいい風が吹いていて心が癒されました。


(Source: Ayako)


(Source: Ayako)

エディンバラには年のイメージこそあったものの、こういった自然のイメージはあまりなかったので、ちょっとしたサプライズでした。

ゆっくり休んで少し元気になったので、このまま街の方も探検に行こうかな、と思ったのですが、この日は1ヶ月間に渡るfringeというフェスティバルの渦中ということもあり街の中は人がとても多かったので、、、やはり夜のショーに備えておとなしく休み休み過ごしました。

それでもミリタリーショーを観た後にはとんでもない疲労感を感じたので、それで正解だったようです。

特に旅行に出るとなのですが、いつも自分の中のはやる気持ちと実際の(しょぼめの)体力との間でジレンマを感じます。

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Have a lovely day 🙂

Ayako

学生寮のお引越し

今日は先日なんとかかんとかこなした、学生寮のお引越しについて書きたいと思います。

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去年の9月からほぼ1年間お世話になった学生寮なのですが、契約を継続することができないため、8月の25日をもって出ることになっていました。

そして、次に住むことになった別の学生寮に入れるのは9月の11日からです。

ということは、、、、、18日間もホームレスです!

最初はこの状況にとてもパニックになりました。

というのも、ロンドンよりも実は不動産が高いらしいオックスフォードではつなぎの家を探すのもホテルに泊まるのもコストがかかりすぎる上に、それをしてしまうと2回も引越しをしなければならないからです。

ならばならば、、、ということで思い切ってコンテナボックスをレンタルして、2週間ほどスコットランドのエディンバラに滞在することにしました。

外国で初めての引越しな上にコンテナボックスや引越し業者の手配(ほとんど留学生はタクシーを雇って自力で引っ越していました!)をしたので、9月の入居の時も含めてうまくいくのかとても心配ですが、、、とてもわくわくするプランでもあります。

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というわけで、、、とりあえずは19日にコンテナボックスの契約完了、24日に引越しのお兄さんに荷物を預けて、25日の朝に学生寮の鍵を返して夜にヒースロー空港からエディンバラ空港へ、空港で一晩明かして(!)、26日からエディンバラのゲストハウスにお世話になっています。

今回のゲストハウスのオーナーさん夫婦は台湾系で、おもてなし精神旺盛でとてもフレンドリーに毎日対応してくれています。

主に私の予算の関係ではあるのですが、ホテルではなくゲストハウスを選ぶと思いがけない人との交流やあたたかさを感じることができる気がします。

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振り返ってみると、引越し自体はあまり大したことではなかったのですが、渦中ではなかなかのストレスを感じてダンボールを前に呆然としたり、何度もスケジュール確認したり、とにもかくも不安で一週間くらいとてもピリピリしていました。

一年ほど一緒に暮らしていたフラットメイトたち(やはりみんなかなりピリピリしていました!)とも、お互いに引越しを手伝いあって部屋を空っぽにして最後にみんなでハグをしてお別れしてきました。

改めて空っぽの部屋を見たときはいろいろなことが頭に浮かんで、少しだけ感傷に浸ってしまいました。


(Source: Ayako)

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事務所で部屋の鍵を返して、キャリーケースとリュックだけを抱えて、バスでヒースローに向かって次なる関門の飛行機の移動に備えました。

初めてのイギリスの国内線(なんとチェックインもバッグドロップも全て機械だけで自分で処理します!)だったのでまごつきました。

でも、なんとか1人で無事に移動ができたので、ささやかな成長を感じています。

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この後にオックスフォードへ帰ってくる時のこと(深夜の飛行機なので今度は学校に一泊する予定、、、)や、新しい学生寮への引越しがうまくいくのかを考えるとまたまた底なしの不安でいっぱいになってしまいますが、、、、、

こんな機会でもなければ訪れることのできないスコットランドにせっかくいられるので、しばらくエディンバラを拠点に思いっきり楽しんでみよう思います。


(Source: Ayako)

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Thank you so much for visiting!

Have a lovely day :)Ayako